
もし部下が発達障害だったら
佐藤恵美
ディスカヴァー・トゥエンティワン / 2018-03-25
この本について
部下の行動を見ていて、「なんでここまで細部に入り込むんだろう」とか、「指示を伝えたつもりなのに、違う方向に進んでしまうのはなぜだろう」と、うまく言語化できないモヤモヤを抱えたまま日々が過ぎていくことがあります。自分の伝え方が悪いのか、相手の問題なのか、その境界が分からなくて疲れてしまう時もあると思います。 この本は、そうした“説明のつかない行動”に対して、感情論ではなく具体的な背景と対処を示してくれます。想像することが苦手な人が全体像を掴みにくい理由、口頭の指示が漏れてしまう脳の仕組み、嫌な記憶が強く残ることで防御的になってしまう心の動き。読んでいくと、相手が悪意でやっているわけではない場面がいかに多いかに気づかされますし、「じゃあどう補えばいいのか」が現実的な形で見えてきます。 特に、上司が謝った上で「どの時点で伝えるべきだったか教えてください」と聞く姿勢や、指示を紙に落とす、面談の場を整える、といった小さな工夫が、相手の混乱を大きく減らすという視点は、自分の関わり方を見直すきっかけになります。特別扱いではなく、誰にとっても働きやすい環境づくりとして捉えられるところも救いです。 部下への指導に行き詰まりを感じている人、怒るでも放置するでもない“第三の関わり方”を探している人に特に刺さると思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第4章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの25%が集中しています。
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