
文章を論理で読み解くための クリティカル・リーディング (NHK出版新書)
福澤 一吉
NHK出版 / 2012-04-10
この本について
文章を読むときに、「結局この人は何が言いたいんだろう」とか、「言っていることは分かるのに、どこか腑に落ちない」という感覚が続くことってありますよね。仕事で資料を読むときも、相手の主張と理由のつながりが曖昧だと、こちらの理解もふわっとしたまま終わってしまう。自分が書く側になるときも、同じモヤモヤを抱えてしまうことが多いと思います。 この本が面白いのは、文章を「内容そのもの」ではなく「論証の構造」で扱うところです。たとえば、接続詞を手がかりに文同士の関係を拾っていくと、根拠と主張がどこでつながっているのかがクリアになる瞬間がありますし、仮定や一般的常識が“理由としてどう働いているか”を見分けられるようになるだけで、読んだあとの解像度が全然違います。さらに、パラグラフ単位で一つの主張に絞って読む・書くという視点を持つと、情報の迷子になりにくくなるのも実感しやすいところでした。 「なんとなく読めているけれど、実は読み落としている気がする」と感じている人には、特に刺さると思います。論理の細部を疑うのではなく、“どんな前提で話が進んでいるのか”を拾っていく感覚が身につくので、仕事でも日常でも、相手の言葉の扱い方が少しずつ変わっていきます。 僕自身、読むスピードよりも「読み解けた実感」が増えたのが一番大きかったです。そんな実用的な読み方を探している人には、しっくり来る一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの22%が集中しています。
読書の順序
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