
EVと自動運転 クルマをどう変えるか (岩波新書)
鶴原 吉郎
岩波書店 / 2018-05
この本について
移動のニュースを見るたびに、「自動運転って結局いつ来るんだろう」「技術は進んでいるのに、社会は全然変わらない気がする」とモヤっとしていました。便利になるはずなのに、本当に私たちの生活は良くなるのか、どこか確信が持てないまま過ごしていたんですよね。 この本は、そういう宙ぶらりんな感覚にひとつずつ輪郭を与えてくれました。例えば、自動運転が遅れている理由を“技術不足”ではなく、セキュリティや法整備、データの主導権といった現実的な課題として説明してくれるので、進まない理由が腑に落ちます。さらに、高齢者が一人で外出できるようになる、駐車場を探す必要がなくなる、アプリの使い勝手が車そのものより重要になる、といった具体的な生活の変化が描かれていて、「あ、これは単なるクルマの話じゃないんだ」と視点が変わります。 読みながら思ったのは、自動運転やEVを“未来の話”として遠巻きに見るんじゃなく、仕事や生活の延長線上で捉える入口になる本だということ。特に、技術や産業の変化が自分の仕事にどう響くのかを考えたい人には刺さると思います。 派手な夢を語る本ではないですが、だからこそ、地に足のついた形で未来の移動を想像できる一冊でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの23%が集中しています。
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