
歴史の真相と、大麻の正体
内海 聡
三五館シンシャ / 2023-01-01
この本について
最近、歴史や社会の話題を見るたびに「どこまでが事実で、どこからが物語なんだろう…」と妙にざわつくことがあります。自分なりに調べても、断片しか拾えずに余計混乱する。あの感じ、わりと共通じゃないでしょうか。 この本は、そうしたモヤモヤに「いったん距離をとる」という意味で役に立ちました。内容はかなり大胆で、著者の視点も強めですが、読んでみると自分が無意識に飲み込んでいた前提があぶり出される瞬間がけっこうあります。たとえば、文明や宗教、国家の成り立ちを「誰がどう語ってきたのか」というレイヤーで見る発想は、日常の情報の受け止め方を少し変えてくれます。また、大麻を巡る議論も、賛否より前の「そもそもどんな背景で語られてきたのか」という視点に立ち返れるのがよかったです。正しさを教えてくれるというより、思考の癖に気づくための材料を渡される感覚に近いです。 とはいえ、書かれていることを丸ごと信じる必要はまったくなくて、むしろ「著者はこう見たのか」と一歩引いて読むくらいがちょうどいいと思います。私自身も全部に同意したわけではありませんが、自分の思考の範囲を広げるという意味では確かに効きました。 歴史や社会問題について、自分の頭で考えるきっかけがほしい人には刺さる一冊だと思います。
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多くの読者は第10章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの20%が集中しています。
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