
民主主義の死に方―二極化する政治が招く独裁への道―
スティーブン・レビツキー, ダニエル・ジブラット, and 濱野大道
新潮社 / 2018-09-27
この本について
日々ニュースを見ていると、「なんでこんな人が選ばれるんだろう」とか、「自分の一票はどこまで意味があるんだろう」と、じわっとした不安が出てきませんか。自分も同じで、感情的な空気に政治が振り回されていく感じに、どう向き合えばいいのかずっと悩んでいました。 この本は、そんなモヤモヤを一度引きはがしてくれるというか、目の前の炎上からいったん距離を置いて、歴史全体で「民主主義が壊れるときに何が起きていたのか」を具体的に見せてくれます。選挙で選ばれたリーダーが制度をむしばむ事例が続くところは、他国の話なのに背筋が冷えましたし、政党が“濾過”機能を失った瞬間に何が起こるかの描写は、いま自分が感じている不安の正体を言語化してくれる感覚がありました。また、極端な候補を支持しないために異なる陣営同士が一時的に協力したオーストリアやフランスの例は、現実的にどんな行動が取りうるのかを考えるヒントになります。 「政治の空気が荒れたとき、自分はどう判断したらいいのか」に迷っている人に刺さると思います。読んで派手に元気が出る類の本ではないけれど、足元の揺らぎを少しだけ整理したいときに、そっと助けてくれる一冊でした。
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