
発想力 ~「0から1」を生み出す15の方法~(小学館新書)
大前研一
小学館 / 2018-12-05
この本について
最近、仕事で行き詰まった時に、つい今の延長線上でしか考えられない自分に気づくことがあります。頑張ってはいるのに、視点そのものが変わっていないから、出てくる案も同じ。ユーザーのことを考えているつもりでも、実際には「自分の担当範囲の中」でしか発想していなかったりします。そういう時に、この本の抜粋が妙に刺さるんですよね。 大前さんが繰り返し強調しているのは、「まず目的を問い直す」という姿勢です。ユーザーは何を求めているのか。それを達成する手段はいくつあるのか。そしてその軸に沿って、実際に何ができるのか。結局、視点のレベルを上げないと解そのものが変わらない、という話がやけに現実的で、日々の仕事の小さな思考グセをひっくり返される感じがあります。固定観念にとらわれている時ほど、手を動かすより先に「そもそも」を考え直した方がいいのかもしれません。 加えて、この本はアイデアを神秘的なもの扱いしないところが助かります。「新しい概念はすでにどこかにある」と割り切り、先人のやり方を真似する姿勢すら肯定している。ユーザーの目的から逆算し、情報を集めて、自分なりの結論を出す力こそが発想力だという考え方は、肩の力が抜けます。 「自分の発想が狭い気がする」「ユーザーの目的が曖昧なまま仕事している気がする」という人には、ちょうどいい刺激になるはずです。
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