
現代洗脳のカラクリ
苫米地英人
ビジネス社 / 20230905
この本について
最近、「これって自分の意思で選んでるんだっけ?」みたいな妙な違和感が続くときがあります。ニュースを見てモヤっとしたり、周りの盛り上がりに合わせて動いてしまったり。自分でも気づかないうちに、どこかの価値観に引っ張られている感覚です。僕も同じことでよく立ち止まります。 この本が面白いのは、「洗脳」という刺激の強い言葉を使いながら、実は日常の選択に潜んでいる“思い込みの仕組み”を丁寧にずらしてくれるところです。たとえば、何かを「重要だ」と思い込んだ瞬間に、別の情報が見えなくなるという指摘。これ、仕事で判断が固まってしまうときに心当たりしかありません。また、変性意識の話も日常レベルまで落ちていて、考えごとをしているだけで人は操作されやすい状態になる、という感覚的な理解がスッと入ります。極端な団体や政治だけでなく、善意であっても人は他人の選択肢を狭めてしまう、という視点も現実的で、距離の取り方を考えさせられました。 「誰かの意図に振り回されていないつもりなのに、気づいたら流れに乗っていた」という経験がある人には、特に刺さると思います。派手な解決策がある本ではありませんが、自分の判断の“根っこ”を一度見直したいときにじわっと効く一冊でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第6章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの19%が集中しています。
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