
新版 アフォーダンス (岩波科学ライブラリー)
佐々木 正人
岩波書店 / 2015-01
この本について
仕事でも日常でも、目の前の状況が「なんでこう見えるんだろう」とか、「同じものを見てるはずなのに判断がズレるのはなぜなんだろう」とモヤっとすることがよくあります。自分の認知のクセなのか、経験なのか、そもそも世界の捉え方そのものを間違っているのか……。僕自身、このあたりがずっと引っかかっていました。 『新版 アフォーダンス』は、そのモヤモヤに対して「見るとは何をしているのか」「私たちは環境のどんな情報を拾っているのか」を静かにひらいてくれます。テーブルの形が“視点の変化の中にある不変”として立ち上がってくる話や、イスの高さや段差が“身体の能力と環境の関係”として見えてくる研究は、世界の見え方に小さな補助線を一本引いてくれる感じがあります。射撃手の動きの“連結”の例も、スキルというものの捉え方を現実的に戻してくれるところが好きです。 この本は劇的に人生を変えるタイプではないですが、「世界のほうに視点を置き直す」という地味だけど確かな変化をくれます。自分の認知ばかりを疑って疲れてしまった人や、現場で起きていることの“意味”をもっと丁寧に見たい人に刺さると思います。
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