
詭弁論理学 改版 (中公新書)
野崎昭弘
この本について
人と話していて、「なんでこの人はこんなに話が通じないんだろう」とか、「言い返したいわけじゃないのに、変な論法で押し切られてしまう」とか、そういう小さなモヤモヤが積もることってありますよね。仕事でも家庭でも避けられないのに、正面からぶつかると不毛になりがちで、適切な距離感もわからなくなる。僕自身ずっと悩んでいたところです。 『詭弁論理学』は、そのモヤモヤを「相手の性格の問題」ではなく、「どういう論法が使われているのか」という観点で整理してくれました。たとえば、こちらの話に一度うなずいてから細かい点をつついて全体を帳消しにする“相殺法”。あるいは、善か悪か、味方か敵かに乱暴に切り分ける二分法。曖昧な言葉を振りかざして逃げ道に潜る人には、具体的に言い換えてもらうだけで状況が変わることもある。こうした仕組みを知っておくだけで、相手に振り回される感じが薄れて、話の落としどころを冷静に探せるようになります。 論争に勝つ本ではなく、日常のなかで「これ以上は深追いしなくていい」と判断したり、逆に「ここだけは押さえたい」と線引きするための知恵に近いです。誰かを論破したい人よりも、変な疲れ方をしたくない人、議論の“つまずきの石”をなるべく早く見つけたい人に刺さると思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第3章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの19%が集中しています。
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