
デカルトからベイトソンへ――世界の再魔術化 (文春e-book)
モリス・バーマン and 柴田 元幸
文藝春秋 / 2019-07-25
この本について
最近、自分の考えがどこか薄っぺらく感じたり、「頭では分かるのに、心が置いていかれる」みたいなズレがやけに気になることがありました。もっと知識を入れれば解決すると思っていたけれど、どうやらそういう問題でもない気がする。そんなモヤモヤの時期に読んだのが、この『デカルトからベイトソンへ』でした。 この本は、いまの私たちが当然だと思っている“世界との距離の取り方”そのものを問い直してきます。印象的だったのは、まず変わるのは知ではなく情だという指摘。時代の大きな転換は、頭の論理よりも「どう生きたいか」という飢えのほうが先に来るという話で、妙に実感に近かった。また、ベイトソンの「情感にも独自の理がある」という姿勢は、感情を切り捨てて思考だけで整理しようとしていた自分には、かなり救いに近かったです。そして、世界との関わり方を“参加する意識”として捉え直す視点は、日常の景色を少し柔らかくしてくれます。 大げさに人生が劇的に変わるような話ではないけれど、思考と心のあいだに風を通したい時にちょうどいい本です。自分の認識の土台そのものを見直したい人には、とくに刺さると思います。
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多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの21%が集中しています。
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