
国家の怠慢(新潮新書)
高橋洋一 and 原英史
新潮社 / 2020-08
この本について
政治や行政の記事を読んでいて、「結局なんで日本はこんなに動きが遅いんだろう」とモヤモヤすること、けっこうありませんか。自分の生活に直結する話なのに、仕組みが複雑で、誰が何を決めているのかもよく分からない。そのモヤモヤが積み重なると、ニュースを見るのも疲れてきます。 『国家の怠慢』は、その“わかりにくさ”の正体を、具体的な政策プロセスや役所の構造を軸に、かなり平易に説明してくれる本でした。特に、教育やオンライン診療のように本来なら前に進むはずの分野がなぜ止まるのか、コロナの緊急対応でどこが詰まったのか、といった話が、現実の場面を通して描かれているので、自分の中の「なんで?」が整理されていきます。また、可処分所得や消費税の話など、お金まわりの政策がどこで折り合いを欠いてしまうのかも、仕組みを理解しながら見られるのがありがたいところでした。 読みながら、「政策ってもっと大きな視点で決められてもいいはずなのに、現場ではこういう力学が働くのか」と視点が一段上がる感じがあります。万能な処方箋ではないけれど、今の日本に起きている停滞の“因数分解”ができるようになる本です。 政治に強い関心があるわけじゃないけれど、社会の動きが腑に落ちなくて引っかかっている人にちょうど刺さると思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの23%が集中しています。
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