
科学的に幸せになれる脳磨き
岩崎 一郎
サンマーク出版 / 2020-10
この本について
人とうまく関われなかった日や、ちょっとした一言に必要以上に反応してしまう日ってありますよね。自分でも「そんなに怒ることじゃない」とわかっているのに、気持ちが暴走したり、逆に固まってしまったり。私も同じで、あとから落ち込むことが何度もありました。 この本を読んで驚いたのは、こういう反応にはちゃんと脳のクセがあるという説明が、妙に腑に落ちたことです。著者自身の経験を交えつつ、怒りや恐れに支配される状態から抜けるには、島皮質という領域を少しずつ鍛えていく必要がある、と淡々と語られています。しかも、その鍛え方が「誰かを思いやる」「小さく行動する」「感謝を習慣にする」など、現実的で、今日からでもできることばかりなんです。利他的に動くと、自分の脳がむしろ省エネで働けるという話も、肩の力がふっと抜けました。 さらに面白かったのは、共感や利他の行動が、未来を予測する力そのものを育てるという点です。人の気持ちを読めるようになるとかではなく、相手の状況を自然に想像できるようになるので、余計な衝突が減り、結果として自分の生活がだいぶラクになる。これは実感としても納得できました。 感情に振り回されず、もう少し自然体で暮らしたい人には、静かに刺さる本だと思います。
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