
新しい世界 世界の賢人16人が語る未来 (講談社現代新書)
クーリエ・ジャポン
講談社 / 2021-01-20
この本について
最近、「オンラインで完結する毎日でいいのか」とか、「専門に寄りすぎて自分の視野がどんどん狭くなっていく気がする」みたいな不安をよく聞きます。仕事では効率が求められ、日常では情報に振り回され、人と会うことさえ負担に感じるときもある。自分でも似たような詰まり感を抱えていたので、この本を読んだとき、少し風が通ったような感覚がありました。 この本は、16人の賢人の話がただ並んでいるわけではなく、今の社会のどこに “窮屈さの根っこ” があるのかを、それぞれの視点から淡々と教えてくれます。例えば、専門化が進みすぎた社会の危うさを指摘する声や、対面コミュニケーションが減ったことで生まれる孤独と不安の正体、そしてAIや労働の未来が「決して一方向に悪化するとは限らない」という冷静な視点。どれも、日々の働き方や人との距離感を見直すきっかけになりました。 特に響いたのは、人間は事実ではなく物語で考える生き物だという話や、競争に追われ続けると他者への共感が失われていくという指摘。忙しさに押し流されて見えなくなった感覚を、少しずつ取り戻させてくれる内容です。こんな人に刺さると思います。今の社会のスピードに、気づかないうちに呼吸を奪われている人。 未来を楽観も悲観もせず、自分の立ち位置を静かに整えたいときにちょうどいい一冊でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第4章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの17%が集中しています。
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