
できる上司は会話が9割―――「困った部下」が戦力に変わる、コーチングのスゴ技
林 健太郎
この本について
部下との会話がなんとなく噛み合わないまま時間だけが過ぎていくこと、ありますよね。目標は追わないといけないし、育成も求められる。でも実際は、どこから手をつければいいのか自分でもよく分からない。僕も異動のたびに、この「立ち位置のふわっと感」に振り回されてきました。 この本が助かったのは、会話の技術そのものより、「上司としてどう在るのか」を具体的に考え直せたところです。たとえば、部下から意見を聞くときに主語を“相手”ではなく“自分”に置くこと。曖昧な聞き方をやめて、具体的に何を知りたいのか言語化すること。こういう小さな工夫で、相手の反応が本当に変わるんだと実感しました。未来の話を共有することが関係づくりになる、という視点も、実務にそのまま持ち込めます。 特に響いたのは、「答えを与えない」という姿勢です。相手が言い切るところまで待つと、部下の中にある思考の筋道が見えてくる。こちらが急いで口を出すほど、相手の主体性を奪っていたんだなと反省しました。関係がこじれたときも、即効薬より“歩み寄りの積み重ね”が効くというリアルさも、この本のありがたいところです。 チームの空気や会話をていねいに整えたいけれど、何から変えればいいか分からない…そんな人に刺さる一冊だと思います。
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