
未来のドリル コロナが見せた日本の弱点 未来の年表 (講談社現代新書)
河合雅司
講談社 / 2021-06-16
この本について
仕事でも日常でも、なんとなく「日本全体が守りに入りすぎているな…」と感じる瞬間ってありませんか。新しいことをやろうとしても、どこかで年長者の価値観に合わせてしまったり、組織全体が腰が重かったり。自分だけの問題じゃない気がするのに、言語化できないままモヤモヤが積みあがる、あの感じです。 この本は、そのモヤモヤを「社会そのものの老化」という視点で捉え直してくれます。人口構造の変化が、企業の意思決定や挑戦の空気感にどれほど影響しているのか。DXが掛け声倒れになる背景に、専門人材が揃わないという単純な話ではなく、そもそも組織の思考が守勢に偏りやすい構造があること。さらに、コロナ禍で浮き彫りになったのは“突然の危機”ではなく、積み残してきた宿題の正体だったこと。読みながら、ニュースの断片が一本の線でつながるような感覚がありました。 未来予測というより、「今の日本をどう読むか」をクリアにしてくれる本です。過度に悲観したり煽ったりする調子ではなく、データから淡々と背景を示してくれるので、自分の仕事や暮らしにどう落とし込むかを考えやすい。個人的には、挑戦しづらい雰囲気を自分の性格の問題だと思っていた部分が、構造的な要因として見えたことで、少し肩の力が抜けました。 今の社会の停滞感に理由をつけられずにいる人に刺さる一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの44%が集中しています。
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