
数学者たちの楽園―「ザ・シンプソンズ」を作った天才たち―(新潮文庫)
サイモン・シン、青木薫
この本について
仕事でも日常でも、理屈は分かるのに腑に落ちないことってあります。数字や論理に触れると余計に「自分は向いてないのかも」と感じる瞬間もあると思います。僕も数学は好きなはずなのに、目の前の問題になると一気に遠く感じる時期がありました。 この本がおもしろいのは、数学そのものを教えるというより、「数学に向き合う姿勢」を軽くほぐしてくれるところです。アルキメデスが筆算だけで円周率を追い詰めていく執念深さに触れると、完璧じゃなくても手を動かすことの価値を思い出しますし、ランダムに数を足していくだけで e に近づく話は、世界の裏側にある仕組みをちゃんと面白がっていいんだと背中を押してくれます。黒い羊のエピソードなんかは、結論を急がず「どこまで確かなのか」を丁寧に言い換える姿勢が、普段の仕事の検証にもそのまま効いてきます。 ガードナーのパズルに夢中になる人が大人にも子どもにも多かった理由も読んでいくと分かってきて、数学は堅苦しい壁じゃなく、好奇心を持って遊んでいい領域なんだと実感します。数字を扱うたびに肩に力が入る人にほど、そっと効いてくる本です。 「論理が苦手だけど、嫌いになりたくない」という人には、とくに刺さると思います。
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多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの43%が集中しています。
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