
変な家
雨穴
飛鳥新社 / 2023-12-15
この本について
最近、人の言葉や行動の“裏の理由”が気になってしまうことが多くて、相手の本音を読み違えたままモヤモヤを抱える…そんなことありませんか。表に出ている情報だけだと、どうしても世界が浅く見えてしまうというか、「本当は何が起きていたんだろう」と考えずにはいられない瞬間があると思います。 『変な家』を読んでいて刺さるのは、まさにその“裏側”を一つずつ確かめていくプロセスでした。たとえば、夫婦だと思っていた関係が突然くつがえったり、家族の部屋が意味を変えて見えてきたり、夜中の物音のような些細な違和感が後から大きな線につながっていったり。抜粋にもありますが、家の構造や人の沈黙に潜んでいる理由が、あとからじわじわ立ち上がってくる感じがあるんです。これが、「思い込みって本当にこわいな」と日常まで引き戻してくれる。 この本が効くのは、謎解きの快感というより、「自分の中の前提が揺さぶられる体験」のほうかもしれません。何気ない部屋の配置が違う意味を持つように、目の前の出来事も、一歩引いて見れば別の可能性がある。そんな視点の動きを、フィクションとして安全に体験できるのがありがたいところです。特に、他人の感情の“微妙な違和感”に敏感な人には、妙に心に残ると思います。 こういう、「気づけなかった何か」を丁寧に拾い直したい時に刺さる一冊です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第4章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの30%が集中しています。
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