
Amazon Mechanism (アマゾン・メカニズム) ― イノベーション量産の方程式
谷 敏行
日経BP / 2021-11-26
この本について
仕事で新しいことに挑むたびに、「これって本当に正しい進め方なのかな」「結果が出なかったら評価が下がるだけじゃないか」と不安になる瞬間、けっこうありますよね。自分の判断が遅くなるのも、結局は“外したら終わり”みたいな空気に飲まれているからだと感じます。 この本を読んで印象的だったのは、アマゾンでは“結果よりインプットの質”を重く見るという姿勢でした。プロジェクトがうまくいかなくても、仮説の立て方や顧客理解の深さが優れていれば「再現性のある人」と評価される。逆に、たまたま当たった結果はそこまで重視されない。こういう基準で動く組織だと、変に守りに入らずに前へ進みやすくなるんだろうな、と腑に落ちました。 もうひとつ刺さったのは、「ツーウェイ・ドア」と「ワンウェイ・ドア」の考え方です。やり直しがきく決断なら、迷って止まるよりまず動く。自分も日々の判断でごちゃつくことが多いので、これは翌日からすぐ使える感覚でした。さらに、顧客起点で考え続ける仕組みが組織的に回っている話は、日本企業でも再現できる余地があると思わせてくれます。 現状維持に息苦しさを感じている人や、「もっと良い判断の軸がほしい」と思っている人には、とくにしっくりくる内容だと思います。
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