
企業価値向上のための 経営指標大全
大津 広一
ダイヤモンド社 / 2022-01-18
この本について
経営指標って大事なのは分かっていても、「ROEとROAとROICの違いを説明してと言われると曖昧」「結局どれを社内で使えばいいのか判断しきれない」といったモヤモヤ、けっこう残りませんか。数字は追っているのに、企業価値をどう上げるのかとなると一気に霧がかかる感じ、僕もずっとありました。 この本は、その霧を少しずつ晴らしてくれるタイプの一冊でした。指標を並べて語るのではなく、「なぜその指標が必要になったのか」「企業はどんな試行錯誤の末にそれを選んだのか」という背景まで追ってくれるので、ROICやWACCといった言葉が急に“実務の道具”として手元で扱えるようになります。たとえば、ROAがもう役割を終えたのか、あるいはどんな場面なら今も意味があるのか。あるいは、自社がどの利益を使って語るべきかでステークホルダーへのメッセージがどう変わるのか。そういう「現場で迷うポイント」をそのまま扱ってくれるのがありがたいところです。 読みながら、自分の会社のB/SとP/Lをもう一度見直したくなるはずです。「投資家の要求リターン」という当たり前だけど避けがちな前提を、具体的な指標設計にどうつなげるかまで落とし込んでくれるので、数字を“飾り”で終わらせず、意思決定に絡めたい人に向いています。経営企画や新任マネージャーで、指標の意味を腹落ちさせたい人には特に刺さると思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの39%が集中しています。
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