
生命知能と人工知能 AI時代の脳の使い方・育て方
高橋宏知
講談社 / 2022-01-14
この本について
最近、「頭を使っているつもりなのに、どこか視野が狭い気がする」とか、「AIが何でも最適化してくれる時代に、自分はどう考えればいいんだろう」と迷うことが多くて、この本を手に取りました。効率よく答えに向かう思考ばかり続けると、評価軸が複数あったり、想定外が起きた瞬間に固まってしまうことがあるんですよね。自分でも心当たりがありすぎました。 この本が面白いのは、脳を“情報処理装置”としてではなく、“情報をつくる装置”として描いているところです。リザバー計算の話や、脳の自発活動をどう読み出すかという視点を知ると、私たちの「考える」がもっと揺らぎやムダの上に成り立っていることが腑に落ちます。効率ではなく、多様性を利用するという考え方に触れると、「最短ルートじゃなくてもいいか」と肩の力が抜ける感じがありました。 さらに、睡眠中に学習内容が再生される話や、意識が“創作”によって形づくられるという部分は、日々のインプットの扱い方を見直すきっかけにもなります。考えることに自信がないというより、“考え方の使い分け”を知らなかっただけかもしれない、と感じました。 効率的なタスク思考だけでは行き詰まりを感じている人に刺さる一冊です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの21%が集中しています。
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