
地域の課題を解決するクリエイティブディレクション術
田中淳一
この本について
仕事で地域案件に関わっていると、「着想からアウトプットまでを一人で抱え込みすぎて、何が正解なのか分からないまま進んでしまう」みたいなモヤモヤがありませんか。僕も同じで、特にコンセプトづくりの段階になると、情報は集めたはずなのに思考が散らかって、何を基準に考えればいいのか迷いがちでした。 この本が効いたのは、まず“型”を丁寧に見せてくれるところです。着想・企画・定着という3つのプロセスが示されていて、個性を出す前にまず型を持つことの大切さが腑に落ちました。さらに、リサーチとコンセプトを書く日は分ける、情報源は偏りなく広げるなど、日々の作業をどう積み上げるかがとても具体的に書かれています。僕自身、思いついたアイデアをすぐ提案しないで一度3行にまとめるだけで、判断ミスがかなり減りました。 もうひとつ大きかったのは「生活者が時間を費やしたいと思えるものをつくる」という視点です。地域の物産を前にして、見た目は整っているのに“その土地ならでは”が伝わりきれていない、という著者の指摘は自分の案件にも思い当たるところが多く、ものづくりと伝え方を分断させない重要性がストンと入ってきました。 地域案件や行政案件に向き合う中で、情報の集め方から段取りの仕方まで、自分の思考を一度整理したい人に刺さる本だと思います。僕も読んでから、無闇に悩む時間が少し減りました。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第3章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの22%が集中しています。
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