
メタバース未来戦略 現実と仮想世界が融け合うビジネスの羅針盤
久保田 瞬、石村尚也
日経BP / 2022-06-17
この本について
メタバースって言われても、正直「具体的に何が変わるのか」「自分の仕事とどうつながるのか」がふわっとしたままのこと、多いと思います。僕もそうで、流行りものとして聞くけれど、現場での使い道がイメージできずに放置していました。 この本がよかったのは、メタバースを“壮大な未来像”として語るのではなく、現実の延長として理解できる点を示してくれたところです。例えば、工場のDXから自然につながるデジタルツインの話は「メタバースってコミュニケーション空間のことじゃないんだ」と視点をひっくり返されましたし、リアル店舗とバーチャル店舗を同期させる接客の例は、自分の業界に置き換えて具体的に考えやすかったです。さらに、世界観だけで語るのではなく、ユーザビリティーや初期コストの問題まで丁寧に触れてくれるので、夢物語ではなく現実的なロードマップとして読めます。 結局、この領域は「いつか関わることになるけど、何から考えたらいいか分からない」という人が多いはずです。この本はその最初の足がかりとして、妄想でも断言でもなく、“いま見えている地に足のついた可能性”を差し出してくれます。 未来の話にアレルギーがある人よりも、「自分の仕事の数年先をそろそろ考えたい」くらいの温度感の人に刺さる一冊でした。
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