
タフラブ 絆を手放す生き方
信田 さよ子
この本について
家族や身近な人との関係で、「なんで私ばかり我慢しているんだろう」とふと立ち止まる瞬間ってありますよね。相手のために動いているつもりなのに、気づけば自分の生活も気持ちもすり減っていく。この本を読むと、その“耐えることが愛だと思い込んでしまう”流れが、どれだけ私たちの中に深く刷り込まれているかに気づかされます。 『タフラブ』は、相手を突き放すとか、強くあれと求める本ではないです。むしろ、「責任を返す」「絡み合ったツタを切り分ける」「理解しようとすることをいったん断念する」といった、関係のほぐし方を丁寧に示してくれる本でした。たとえば、相手の問題を自分が背負い込んでしまうクセに気づいたり、“良い妻”や“良い母”という世間の常識が、自分の判断をどれだけ縛ってきたのかを見直すきっかけになります。無理に変わろうとしなくてよくて、まずは環境や境界線を整えるところからでいい、という距離感も救いでした。 誰かとの関係で「もう限界かもしれない」と感じているけれど、断絶する勇気までは持てない人に、とても静かに効いてくる本だと思います。一緒に悩んでいる側として、こういう視点に出会えて少し呼吸がしやすくなりました。
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