
おどろきのウクライナ (集英社新書)
橋爪大三郎、大澤真幸
集英社 / 2022-11-17
この本について
国際ニュースを見ていて、「結局どこが問題で、なぜこんなにも話がこじれるのか」が気づくと霧のまま、ということが多いんですよね。自分もウクライナや中東の話題に触れるたびに、表面の情報だけ追っても全然つながらない感覚がありました。立場や正義が衝突しているように見えて、実はその背後にある“考え方そのもの”が理解できていないのでは、とモヤモヤしていたんです。 『おどろきのウクライナ』は、その奥にある哲学や社会の前提を、素直にほどいていく本でした。たとえば、中東のファンダメンタリズムを「伝統への回帰」ではなく“現代への反応”として読み替える視点や、ウクライナ戦争を「意識が高い人の問題」にしてしまう日本人の距離感のズレなど、ニュースの外側にある背景がようやく輪郭を持ってくる感覚があります。アメリカやロシアの振る舞いも、好き嫌いではなく、世界をどう見ているかの違いとして理解できるようになるのが大きかったです。 とはいえ、難しい理論で殴ってくるタイプではなく、「自分たち自身が何を前提に世界を見ているのか」まで一緒に立ち返らせてくれる本でした。国際情勢を学びたいというより、“世界の見え方そのものが引っかかっている人”にじわっと効くと思います。 特に、ニュースを追うたびに「自分はどこまで分かっているんだろう」と感じてしまう人におすすめです。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの61%が集中しています。
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