
私の生活流儀 近代経済人文庫
本多静六 and 近代経済人文庫編集部
千歳出版
この本について
最近、年齢とか体力とかを理由に、自分で自分の限界ラインを早めに引いてしまうことがあるんですよね。仕事も生活も、「今日はもういいか」と流してしまって、あとで余計にしんどくなる。頭ではわかっているのに、日常の惰性に押し流されるあの感じ、けっこうあると思います。 『私の生活流儀』を読んでいて刺さったのは、本多静六の言葉が「気合いを入れろ」みたいな話では全然ないところでした。むしろ、毎日の扱い方を少しずつ整えるだけで、心身も仕事も回り方が変わるよ、という温度感なんです。きょうの仕事は今日じんわり片付けるとか、腹八分を習慣にするとか、薄着で体調を整えるとか、一見すると地味なことばかり。でも、それが積もると「無理してないのに負荷が減る」という形で効いてくる。働かないから老いる、という一節も、もっと動けと言うより「関わりを絶やさない方が自分がラク」という実感に近かったです。 読みながら、年齢や環境のせいにして停滞していた自分の小さな癖が見えてきました。この本は生活全体の見直しなんて大げさな話ではなく、あくまで日常の使い方を静かに調整するための手引きに近い気がします。淡々と続けられる習慣だけを積み重ねたい人に刺さる一冊です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第3章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの19%が集中しています。
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