
東大よりも世界に近い学校
日野田直彦
TAC出版 / 2023-02-15
この本について
最近、なんとなく「自分の判断より“正しそうな答え”を優先してしまう感覚」にモヤっとすることが多いんじゃないでしょうか。職場でも学校でも、無難に合わせておけば波風は立たない。でも、その積み重ねでいつの間にか考える力ややりたい気持ちが弱っていく感じ…自分でも気づかないうちに、そんな状態になっていることがあります。 この本は、そのモヤモヤに対して「もっと雑にでも、自分で決めて動く経験を取り戻そう」と背中を押してくれる一冊でした。たとえば、完璧な授業やプログラムを受け続けると人は“考えなくなる”という指摘は、仕事でマニュアルに頼りきりになっていた自分にも刺さりましたし、「不満があるなら自分で変えていく」という姿勢の大事さは、日々の小さな違和感を放置しがちな大人こそ思い当たる部分が多いはずです。また、失敗を避けてしまう気持ちにも寄り添いながら、「失敗したぶんだけ他者に優しくなれる」という視点を提示してくれるのが、この本のあたたかいところだと思います。 学校を題材にしつつも、書かれているのは大人の働き方や生き方にもそのままつながるテーマばかりです。自主性を取り戻したい人、違和感をごまかし続けたくない人には、静かに効いてくる本だと思います。
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