
かすり傷も痛かった (幻冬舎単行本)
箕輪厚介
クロスメディア・パブリッシング / 20230915
この本について
仕事も人生も、それなりに動いてはいるのに「これ本当に自分の意思で進んでるのか…?」とモヤッとする瞬間ってありますよね。周りと比べて焦ったり、意味のない忙しさに飲まれたり、なんとなく幸せの基準が分からなくなったり。僕自身も同じで、そういうときに手に取って救われたのが『かすり傷も痛かった』でした。 この本が効くのは、綺麗ごとじゃなく、実務の感覚に近い言葉で“視点のズレ”に気づかせてくれるところです。たとえば、SNSに振り回されていないつもりでも結局「踊らされている」だけかもしれないという指摘や、結果を出す人の裏側にある圧倒的な量の積み重ね。それから、幸福を感じられないときほど「あえてのアウェイ」に飛び込むと日常の価値が戻ってくるという、ちょっと捻れた実感も刺さりました。どれも説教ではなく、生活の中で「ああ、そういうことか」と腑に落ちる感じがあるんです。 僕にとってこの本は、迷っている時に「正しく悩む方向」を示してくれる一冊でした。完璧を目指さなくていいし、仕事で戦う場所を間違えなければいいし、量の中でしか身につかない感覚もある。その当たり前を、少しだけ痛みを伴う言葉で思い出させてくれます。 自分の進む方向をもう一度自分の手に戻したい人に、静かに刺さる本だと思います。
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