
日本転生 絶体絶命の国の変え方
苫米地英人
TAC出版 / 2023-11-30
この本について
最近、「日本ってこのままで大丈夫なんだろうか…」みたいな気持ちが、ふと頭をよぎることが増えました。ニュースを見ても問題が多すぎて、どこから考えればいいのか自分でも整理できなくなる、あの感じです。危機感はあるのに、行動にまでつながらないまま時間だけが進んでいく。僕自身ずっとそのモヤモヤを抱えていました。 そんな中で『日本転生』を読んだとき、抽象的な不安が少し輪郭を持ち始めた感覚がありました。たとえば、メール導入期の例は「必要性が生まれた瞬間に立場が逆転する」という、社会の当たり前がひっくり返る動きをすごく具体的に示していて、自分が何を知らないまま生きているかを考えさせられます。さらに、核シェルターの普及率の話や、資本主義そのものの位置づけなど、「なんとなく知っていたつもり」の領域を丁寧に実測値で突きつけられると、判断の前提を作り直さざるを得ませんでした。 この本が効くのは、結論を押しつけてくるからではなく、「まず立ち止まって現実を知ろう」という姿勢が徹底しているところです。問題が多すぎて思考停止しかけている人に、いきなり希望を見せるわけではありません。ただ、どこから考えるべきかの順番が少しだけ見えてくる。その小さな変化が、この本のいちばんの価値だと感じました。 自分の感覚だけに頼るのが不安になってきた人、今の日本への違和感を言語化したい人には特に刺さると思います。
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