
頭のいい人だけが解ける論理的思考問題
野村 裕之
ダイヤモンド社 / 2024-03-26
この本について
仕事で複雑な判断を迫られたとき、どこから手をつければいいのか分からなくなることがあります。情報は多いのに、考えようとすると余計に混乱したり、直感に流されて後から後悔したり。自分も同じような迷いが多くて、「ちゃんと考えるってどういうことなんだろう」と何度も立ち止まってきました。 この本がおもしろいのは、いきなり能力を高めようとするのではなく、論理的に考えるとは具体的に何をしている状態なのかを、パズルを通して体感させてくれるところです。例えば「まず最大値と最小値を出して範囲を絞る」「不確定な情報は一度外に置く」みたいな、小さな一歩の積み重ねで視界が開けていく感じがありました。抽象的な“論理的に考えよう”ではなく、実際に手を動かしながら、状況を単純化するとはこういうことか、と実感できます。 読み進めていると、現実の問題もパズルと本質は同じだという感覚が少しずつ腑に落ちてきます。曖昧なまま悩んでいたことも、「どの情報が確定で、どこから推論できるか」を仕分けするだけで、一歩分だけ前に進める。大きな変化というより、暗闇がほんの少し明るくなるような感覚に近いです。 状況に流されず、まずは“考える範囲を整えるところから始めたい人”には、特にしっくりくると思います。
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