
組織を生き抜く極意
佐藤 優 and 0
この本について
仕事で理不尽に巻き込まれたり、組織の空気にどこまで合わせればいいのか迷ったり、友人関係まで微妙に変わってきて戸惑うことってありますよね。頑張りたい気持ちはあるのに、世の中のメリトクラシー的な価値観に自分が知らないうちに染まっている感じがして、疲れてしまうこともあります。そんなときに、もう少し俯瞰して今の立ち位置を見直せたらいいのに…と僕自身よく思います。 佐藤優さんの『組織を生き抜く極意』は、その「自分の立ち位置を相対化する」という作業を手助けしてくれる本でした。正面から「努力すれば報われるはず」と思い込みすぎていた視界が、一段下がることで急に広くなるような感覚があります。組織にはいろいろなタイプの人がいて、距離感を間違えると消耗するだけだけれど、逆に程よい距離を取るだけでうまく立ち回れるという視点は、自分の癖を知るきっかけにもなりました。また、「帰る場所」としてのアジールの話は、職場以外に小さな逃げ場を持つことの現実的な意味を教えてくれます。 この本が刺さるのは、組織に馴染みきれない自分に薄々気づきつつ、それでも仕事を投げ出したくない人だと思います。日常のしんどさを“気合い”で片付けようとせず、少し距離を置きながら生き残るための視点を持ちたい人には、静かに効いてくる一冊でした。
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