
仕事に悩む君へ はたらく哲学
佐藤優
マガジンハウス / 2021-10-07
この本について
仕事のことを考えると、つい人間関係や年収、周りとの比較ばかりが頭を占めてしまう時があります。自分の目的が揺れていると、些細なことで心がざわつくし、嫉妬や劣等感に振り回されることもある。そんな状態からどう距離を取ればいいのか、ぼく自身ずっと迷ってきました。 『仕事に悩む君へ』は、そういう「気持ちが散らかりやすい時」に効く本でした。たとえば、まず目の前の仕事そのものに集中する姿勢を取り戻させてくれること。周囲の年収や評価に心が動くのは自然だけれど、そこは自分の力の及ばない部分で、考え方のほうは自分で扱えるんだと丁寧に示してくれます。また、やりたいことを見つけるのではなく、動きながら細かい要素を拾っていく発想は、進路に迷ったときの息抜きにも近い実践的さがあります。さらに、お金や肩書を価値の基準にしがちな自分に気づいたとき、その背景にある社会の仕組みまで踏み込んで視点を整えてくれるのも、この本ならではだと思います。 特に、自分の劣等感がどこから来ているのかを言語化できずに苦しんでいる人には、かなり刺さるはずです。悩みを一気に解決してくれるような派手さはないけれど、気持ちの散らかりを少しずつ片づけてくれるような一冊でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第6章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの23%が集中しています。
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