
「自分が嫌い」という病 (幻冬舎新書)
泉谷閑示
この本について
「自己肯定感って上げたほうがいいのかな」とか、「頑張れていない自分がどうしても許せない」とか、そういうモヤモヤって、頭では理由を並べられるのに、感情のほうがついてこないまま残り続けたりしますよね。自分を好きになれない理由が努力不足ではなく、もっと手前のところにあるんじゃないか……と薄々感じている人も多いと思います。 この本が面白いのは、「自分を愛せない状態」を“性格の弱さ”ではなく、“自分の心と頭の関係がこじれているサイン”として扱うところです。たとえば、親との関係で無意識に身についた「価値がある自分しか愛されない」という思い込みをほどいていったり、頭が作る理想像ではなく、心=身体が何を感じているのかに耳を澄ませる姿勢を取り戻すことを促してくれます。無理にポジティブになるのではなく、まずは自分の怒りや悲しみに順番を与える、という視点も腑に落ちました。 読みながら、「ああ、今まで自分に向けていたのは“愛”じゃなくて“条件付きの欲望”だったのかもしれない」と気づく瞬間があって、そこから日常の選択が少し変わります。計画通りに動けない日でも、自分を責める前に、心が何を求めているのかを探る余白が生まれる感じです。 自分をどう扱えばいいのか分からなくなっている人、特に“頑張れるのに苦しいタイプ”の人には、そっと効いてくる一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第3章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの21%が集中しています。
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