性的であるとはどのようなことか (光文社新書)

性的であるとはどのようなことか (光文社新書)

難波 優輝

累計読者数8
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star総合評価 63/100
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この本について

「自分は何に惹かれているのか、そもそも“性的”って何なんだろう」。こういう問いって、人に相談しづらいし、自分でもうまく言語化できないまま積み残してしまいがちだと思うんです。好き嫌いの境界が曖昧な感じとか、わけもなくモヤっとする瞬間とか、理由までは説明できないけど確かに心が動くあの感覚。僕自身ずっと扱い方が分からずにいました。 この本が面白いのは、「性的とはこういうものだ」と決めつけないところで、むしろ“自分が何を感じているのかに気づくための足場”をゆっくり渡してくれるところです。たとえば、えっちだと判断する瞬間には自分の根っこがあらわになる、という話。これは読んでいてちょっとドキッとしました。理由が分からない惹かれ方が恥と結びつく仕組みも、ああ確かにそうかも、と実感を伴って理解できる。さらに、エロティックなものが新しい理解を生む、という視点は、性的な話題をただ刺激的なものとして扱うのとはまったく別の明るさがありました。 個人的には、「自分が分からないものに惹かれる、その謎との距離こそが魅力になる」という指摘が一番効きました。説明できなさを否定しなくていいんだ、と肩の力が抜けた感じがします。 自分の感情や欲望を“ちゃんと説明できないまま抱えている人”には、とても静かに刺さる一冊だと思います。

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出版社による紹介

なぜ人は「何が性的か」ですれ違うのか? 新世代の美学者が問う、前代未聞の「性/生」の哲学。
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