
ほんとうの心の力
中村 天風
PHP研究所 / 2006-05-01
この本について
最近、気持ちが落ち込みやすかったり、つい悪いほうに考えてしまったりしませんか。頭では「前向きに」と思っても、心が追いつかない日ってありますよね。僕も仕事で失敗が続いた時期は、寝る前までその日の反省をこねくり回して、ますます疲れていきました。 天風さんの言葉に触れて救われたのは、「心の態度って、そんなに大げさに構えなくていいんだな」と気づけたことです。たとえば、嫌なことがあっても寝床に入った瞬間だけは“昼とは切り離す”。あるいは、数分でもいいから、自分が少しでも楽しくなる想像をする。そんな小さな習慣が、思考のクセを静かにほぐしてくれる感じがあります。また、「心が消極のまま考え続けても、同じところをぐるぐるするだけだよ」という指摘も、身に覚えがありすぎて刺さりました。 この本は、人生を劇的に変える魔法というより、日々の心の扱い方を整えるための“生活技術”に近いです。落ち込んだときほど笑うことを思い出したり、怒りや不安が湧いたときに「あ、いま心が不愉快を知らせてくれてるな」と気づけたり、そういう現実的な変化が少しずつ積み上がります。 自分の心のクセと向き合いたいけれど、説教くさい自己啓発はしんどい…という人に静かに刺さる一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第4章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの18%が集中しています。
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