
感動をつくれますか? (角川oneテーマ21)
久石 譲
KADOKAWA / 2006-08
この本について
仕事でも創作でも、続けていると「経験が増えているはずなのに、思うように前に進めない」「アイデアの芯がどこにあるのかわからなくなる」みたいな感覚にぶつかることがあります。自分なりに頑張っているつもりでも、手応えが薄いときほど迷いますよね。 久石譲さんの『感動をつくれますか?』は、その迷いに対して派手な励ましをくれるわけではないのですが、地に足のついた視点を返してくれます。例えば、経験はただ積めばいいものではなく、活かし方を自分で更新し続けないとむしろ狭くなること。直感は気まぐれではなく、多くを観て聴いて触れる生活の延長線に育っていくこと。そして、作り続けることそのものがプロの土台になること。このあたりが刺さって抜粋している人が多いのも、日々の行き詰まりと地続きだからだと思います。 読んでみると、「もっと特別な才能や劇的な転機が必要なんじゃないか」という焦りが少し落ち着きます。結局、生活を整え、感性の材料を増やし、自分のペースで表現を積み重ねるしかない。その当たり前を、自分の現場に引き戻してくれる本です。 自分の創作や仕事に「長く向き合っていきたい」と思っている人ほど、静かに効いてくる一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの33%が集中しています。
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