
李陵
中島 敦
グーテンベルク21 / 1946
この本について
仕事でも人間関係でも、「自分はこの役割に本当にふさわしいのか」と迷う時ってありますよね。選んだ道が正しかったのか、自分だけ場違いなんじゃないか。そんな気分のまま日々を回していると、どこかで心がすり減っていく感じがします。 中島敦の『李陵』を読むと、その迷いに少しだけ風が通ります。李陵が自分の運命に折り合いをつけようともがく姿は、歴史上の英雄というより、私たちに近い一人の人間です。天が見ているかどうか分からない中でも、自分に起こる出来事を「自分にふさわしいものとして受け取っていく」感覚に触れると、選択の正しさよりも、その後どう立つかの方が大事なのかもしれないと思えてきます。そして、たとえ生きる喜びを見失っても、それでも表現だけは残るという一節は、仕事で手応えを失った時に妙に沁みます。 また、史を“述べる”とは何かという問いも鋭くて、他人をひとまとめに理解した気になってしまう自分をふと立ち止まらせてくれます。違う人間は違う人間として見るという姿勢は、日常の関わり方にもそのまま効くところがあると思います。 自分の立ち位置に迷ったままでも前に進むしかない人に、静かに寄り添ってくる一冊です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第5章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの24%が集中しています。
読書の順序
この本に似ている本
すべて見る arrow_right_alt書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more
出版社による紹介
BookNotion をお使いの方へ
この本の指標は、あなたの本棚でも見られます
このページで見ている読者数・精読度・完走率は、あなた自身の本にも表示できます。BookNotion をお使いなら、下のリンクを開くだけで自分のデータが出ます(ログイン操作は不要です)。
読んだ内容を、もう忘れない。
BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。
クレジットカード不要







