
そうだったのか! 現代史 (集英社文庫)
池上彰
集英社 / 2007-03-20
この本について
歴史を学んだほうがいいとは思いつつ、ニュースで各国の名前や争いが出てくるたびに「なんでこうなってるんだっけ…?」とモヤモヤしてしまうことがあります。自分もそうで、特に中東や冷戦あたりは断片的な知識しかなく、理解できていない負い目みたいなものがありました。 池上彰さんの『そうだったのか!現代史』は、そのあたりの「つながらなさ」をほどいてくれる本でした。中東が複雑になった背景にイギリスの思惑があることや、スターリンが残した恐怖が東欧の政治をどれだけ縛ってきたか、さらにキューバ危機やベトナム戦争がアメリカの判断をどう変えていったのか。教科書では点でしか覚えてこなかった出来事が、「ああ、これはこの国の不安や恐怖の積み重ねなんだ」と線になる感覚があります。たとえば、東ドイツ崩壊のきっかけが“言い間違い”だったという話は、壮大な歴史にも人間的な綻びがあることを教えてくれました。 歴史をドラマのように追えるので、難しさで挫折しがちな人にも無理なく入っていけます。国際ニュースを見るたびに置いてけぼり感がある人、あるいは自分の立場や価値観を揺さぶられる経験をしたい人にとって、静かに効いてくる一冊だと思います。
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