
「教養」とは何か (講談社現代新書)
阿部謹也
講談社 / 1997-05-20
この本について
仕事でも私生活でも、言葉ではうまく説明できないのに、場の空気だけで物事が動いていくときがあります。自分でも理由がよくわからないまま振る舞いを調整してしまって、「これって自分の考えはどこにあるんだろう」と少し疲れる瞬間があるんですよね。 この本は、まさにそのモヤモヤの正体を、歴史の中の「身ぶり」や「世間」という視点から整理してくれます。説教くささがないのに、ずっと気になっていた違和感を、人類史レベルの文脈に置き直して見せてくれる感覚があります。 読んでいて特に効いたのは、行動や動作がコミュニケーションの主役だった時代の描写です。石工たちが身分を踊りで示したという話は極端に見えるのに、言葉よりも“場に合わせる力”が重視される今の日本と地続きに感じられます。また、「完全な教養人は個人では成り立たず、集団の中でしか育たない」という指摘も、自分の視野の狭さに気づかされました。そして、学問や教養が本来は「いかに生きるか」という問いから始まったのに、制度の中で形骸化していった歴史をたどることで、自分が何を学びたいのか改めて考えさせられます。 肩肘張った知識じゃなく、日々の立ち居ふるまいがなぜこんなに自分を縛るのか知りたい人に向いています。自分の位置と役割を、少し外側から見られるようになる一冊でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの27%が集中しています。
読書の順序
この本に似ている本
すべて見る arrow_right_alt書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more
出版社による紹介
BookNotion をお使いの方へ
この本の指標は、あなたの本棚でも見られます
このページで見ている読者数・精読度・完走率は、あなた自身の本にも表示できます。BookNotion をお使いなら、下のリンクを開くだけで自分のデータが出ます(ログイン操作は不要です)。
読んだ内容を、もう忘れない。
BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。
クレジットカード不要







