
毒になる親
スーザン・フォワード and 玉置 悟
この本について
人から何か言われると必要以上に自分を責めてしまうとか、怒りがあるのに理由がつかめないまま体ばかり疲れていくとか、そういう感覚に心当たりがある人は多いと思います。親との関係はもう終わったことのはずなのに、日常のふとした場面で過去の反応パターンだけがそのまま動き出す感じ。僕自身も長いあいだ「なぜこうなるのか」を言語化できずにいました。 『毒になる親』が助けてくれたのは、いまの自分の反応が“性格”ではなく“仕込まれたもの”だと気づかせてくれたことです。過度に自分を責めてしまう癖も、人の怒りに必要以上におびえる反応も、「子どもの頃にどう振る舞えば生き延びられたか」という学習の名残だとわかるだけで、少し呼吸がしやすくなります。また、怒りや悲しみを抑え込んできた人が、それを外に出すことにどれほど葛藤するのかも丁寧に描かれていて、「許さないといけないから許す」という無理な前進が逆に自分を痛めつけていたことにも気づかされました。 この本は親を断罪するための本ではなく、過去の責任を自分ひとりで背負い込まずに済むようになるための本です。親を許さなくても平穏に向かう道があるという視点は、僕にとってかなり大きかったです。とくに「自分の反応がどこから来ているのかを知りたい人」には刺さると思います。自分の内側にずっと住んでいた小さな自分を、ようやく見つけられる一冊でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第6章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの23%が集中しています。
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