
あなたの子どもが「自立」した大人になるために
平川 理恵
世界文化社 / 2014-09-20
この本について
子どもの将来について考えるとき、「勉強しているけど、何のためにやっているのか本人がわかっていない気がする」「受験が終わった瞬間にすべて忘れてしまうんじゃないか」という不安、どこかで感じたことがある人は多いと思います。親として手をかけるほど、逆に自立が遠のいてしまうような感覚もあって、正解が見えません。 この本は、そういうモヤモヤに真正面から向き合っています。印象的だったのは、これからの時代は“協業”が前提で、主体性とコミュニケーション力の両方が欠かせないという視点。受験のための積み上げ学習だけでは、その力が育ちにくいという指摘は、日々の子育ての実感にもつながりました。また、「知の剥落」という言葉で語られるように、目的のない学習は続かないという話も、自分自身の学生時代を思い返して妙に納得してしまいます。子どもが本来持っている“没頭する力”をどう育てるかという話は、親としてできることが思ったより具体的にあるんだと気づかされました。 決して教育論を押しつける本ではなく、今の学校制度が抱える構造的な問題にも触れながら、親がどこに力を入れ、どこで手を放すべきかを現実的に教えてくれます。「子どもがこの先、生き生きと自分の道を選んでほしい」と願う人に静かに届く一冊です。
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