
「勉強が得意な子」をつくるお母さんの戦略 小1スタートダッシュ・9歳の壁・中学受験 失敗しない48の方法
和田秀樹
この本について
子どもの勉強について考えるとき、「努力させたいけれど、無理に追い込ませたくない」「競争心をどう扱うべきか分からない」といった迷いはつきものだと思います。私も、頑張らせたい気持ちと、伸び伸びしてほしい気持ちの間で揺れ続けています。 この本は、そのモヤモヤに対して、理想論ではなく“現実に子どもがどう育つか”という視点からヒントをくれる感じがありました。たとえば、低学年のうちは「勝てる経験」を意識的に積ませることが、努力や自信につながっていくという話。勉強に限らず、得意なことで一番を取れる場を用意してあげるだけで、子どもの表情が変わる瞬間って確かにあります。また、暗記が得意な時期に、駅名でも車の種類でもいいから“飛び抜けて覚えられるもの”を持たせるという発想も、親として肩の力が抜けました。特別な教材より、まずは今あるものでいいんだと。 さらに印象に残ったのは、「嫌なことを自分で解決する力」を育てるという話です。親が先回りして全部片づけるのではなく、一緒に考えながら乗り越え方を見つける。その経験が、大人になってからのしなやかさに直結するという視点は、子育ての“今”に追われるなかでは忘れがちなところでした。 子どもの努力や自信の芽をどう育てればいいか悩んでいる人、そして「結局うちはどうしていけばいいんだろう」と手探りのまま日々を過ごしている人に、静かに効いてくる本だと思います。
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