
なぜか人生がうまくいく「明るい人」の科学
和田秀樹
クロスメディア・パブリッシング(インプレス) / 2022-05-27
この本について
人と接するとき、「嫌われないようにしなきゃ」と身構えてしまうこと、僕もよくあります。相手の表情ばかり読んで疲れてしまったり、逆に自分が不機嫌そうに見えていないか気になったり。そこまで気を遣っているわりに、「相手にいい感じを与える」ことは案外できていない……そんなズレに気づくことが増えました。 この本が面白いのは、明るさを「性格」じゃなくて、かなり現実的な「行動の組み合わせ」として扱っているところです。例えば、作り笑顔でも気持ちに余裕が出るとか、好意を先に示すだけで距離が縮まるとか、試す前から結果を決めつけずに小さく打席に立ち続けるとか。やってみると地味なんですが、日常の摩擦が少しずつ減っていく実感があります。愛想よく振る舞う=八方美人ではなく、相手を理解しようとする姿勢の表現だという説明も腑に落ちました。 僕自身、合わない相手に無理して合わせて疲れ切った経験があるので、「逃げてもいい」と書かれているのも救いでした。明るさって我慢ではなく、視点の持ち替えと試行の積み重ねなんだと感じます。 「人付き合いでいつも余白がなくなってしまう人」には特に刺さると思います。人から見られる自分より、こちらから世界にどう関わるかを少し変えてみたいときに、ちょうどいい一冊でした。
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