
成功するには ポジティブ思考を捨てなさい 願望を実行計画に変えるWOOPの法則
ガブリエル・エッティンゲン and 大田直子
講談社 / 2015-06-09
この本について
将来のことを考えるとき、「よし、うまくいくはず」と前向きなイメージだけで気持ちを立て直そうとすること、けっこうありませんか。僕もよくやるんですが、気持ちは軽くなるのに、実際の行動にはなぜかつながらない。むしろ満足してしまって動きが止まることすらある。あの妙な停滞感に、ずっと理由がつかめないままでした。 この本は、その“理由”をかなり丁寧に説明してくれます。人はポジティブに空想すると、心が「もう達成した」と勘違いしてしまい、行動に必要なエネルギーが抜ける。だからこそ、願いと同じくらい「いま邪魔をしている現実」をセットで思い描くことで、無意識が動き出す。著者が提示するメンタル・コントラスティングは、勢いで頑張るための魔法ではなく、むしろ“自分の頭がどう動いているのか”を静かに整える手順に近いです。 読んでいて特に刺さったのは、夢を見ることが悪いのではなく、役割が違うという指摘でした。気持ちを落ち着かせたいときの空想は有効だけど、行動が必要な場面では「障害」とのセットがないと前に進めない。その切り替えができるだけで、やるべきことの取捨選択が自然と進みます。 理想だけ描いて空回りしがちな人や、行動のスイッチが入る瞬間を自分で作れないと感じている人に、とても相性がいい一冊だと思います。
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多くの読者は第4章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの16%が集中しています。
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