
「ROEって何?」という人のための経営指標の教科書 (PHPビジネス新書)
小宮 一慶
PHP研究所 / 2015-06-18
この本について
決算書を読むたびに、「結局どこから見ればいいんだっけ…」と迷うことがいまだにあります。安全性だの収益性だの言われても、実務では時間も気力も限られていて、細かい指標を全部追うのは正直しんどい。そんなときに頼りになるのが、この本でした。 特に刺さったのは、財務を見るときの“優先順位”がはっきり示されているところです。まずは手元流動性や流動比率で倒れない会社かどうかを確認し、次に損益計算書で利益の質を見て、最後に将来性としてWACCやROAを見る。この順番を守るだけで、数字の海で迷子になる時間がぐっと減りました。また、ROEだけを追いかけると財務が不安定になる理由や、自社株買いがなぜ効くのかといった話も、現場でよく聞く疑問にそのまま答えてくれます。 さらに、子会社や関連会社の扱い、のれん、業種ごとの固定費構造の違いなど、普段なんとなく流していた部分が「だからこう読むのか」と腹落ちする感覚がありました。指標の丸暗記ではなく、背景にある経営の動きを理解できるのが、この本のいちばん助かるところです。 財務三表を読むと毎回モヤモヤが残る人、あるいはROEやWACCといった言葉を聞くと急に視界が曇る人には、ちょうどいい地図になると思います。僕自身、仕事で数字を見るときの迷いが少し減りました。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第4章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの22%が集中しています。
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