
色の力 消費行動から性的欲求まで、人を動かす色の使い方
ジャン=ガブリエル・コース、吉田 良子
CEメディアハウス / 2016-05-27
この本について
仕事で資料を作るときや、日常のちょっとした選択でも、「なんでこの色だとしっくり来ないんだろう…」と悩むことがけっこうあります。センスの問題に見えて、実は理由があるらしい。そんなモヤモヤを放置したまま、なんとなく色を決めてきた人には、この本がけっこう効きます。 読んでみてまず驚いたのは、色の“印象”が感覚ではなく、物理や生物の反応にしっかり裏付けられていることでした。たとえば、補色じゃない組み合わせが妙にくすんで見える理由や、赤い環境で筋力が上がったり集中力が高まったりするというデータは、デザインだけでなく仕事の場づくりにもそのまま使えます。逆に、壁の色ひとつで顔色まで変わって見えるという話は、店舗やオンライン会議の背景選びにも影響してきそうです。 もうひとつ面白かったのは、人が色をどう認識するかが“脳のクセ”に強く左右されるという点です。青い星のほうが温度が高いのに、私たちは赤のほうが熱いと感じてしまう。あるいは高齢になると白の基準が変わる。こういうズレを知っておくと、相手の見え方を決めつけずに済みますし、自分が「なぜそう思ったのか」を言語化しやすくなります。 色に苦手意識がある人より、「なんとなく選んでるけど、もう少し理由を持って決めたい人」に特に刺さる本です。センスの話ではなく、思考の材料が増える一冊でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの41%が集中しています。
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