
文脈力こそが知性である (角川新書)
齋藤 孝
KADOKAWA / 2017-02-10
この本について
人と話していて、言葉は出ているのに「なんか噛み合ってないな…」と感じることが僕はよくあります。知識が足りないというより、場に合った返しができないとか、拾えるはずのキーワードを素通りしてしまうとか。そんなとき、自分はそもそも“文脈を読む筋力”が弱いのかもしれないと気づきました。 この本が面白いのは、知性を「つなげる力」として扱っているところです。たとえば、たまたま出会った情報を逃さず、いったん自分ごととして受けとめてみるだけで、興味の幅が勝手に広がっていくこと。あるいは、語彙そのものよりも「どの場でどう引き出すか」が知的に見えるかどうかを決めるという現実的な視点。さらに、相手の立場にロールプレイで立ってみると、違う文脈が読めるようになるという提案も、日常ですぐ試せる感覚があります。 読んでいて、知性って努力で盛るものというより、接点を増やして柔軟に反応できる状態を育てることなんだな、と少し気が楽になりました。話を自然につなげられる人や、相手に「わかってもらえた」と思わせる人は、センスではなく文脈力の積み重ねなんだろうなと。 コミュニケーションに自信がないけれど、派手なテクニックではなく“地に足のついた知性”を育てたい人に刺さる一冊です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの22%が集中しています。
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