
移動時間が好きだ (幻冬舎plus+)
pha
幻冬舎 / 2017-03-31
この本について
移動の時間って、どうしても「早く着きたい」「無駄に感じる」と思いがちですよね。仕事のことを考えたり、スマホをいじり続けてしまったりして、ぜんぜん休まった感じがしない。せっかくの移動なのに、ただ疲れるだけの日もあります。僕もずっとそんなタイプでした。 phaさんの『移動時間が好きだ』は、その「移動=消耗」という前提をそっとひっくり返してくれます。例えば、長距離バスのだるさを「座ってるだけで8000円もらえるバイト」と捉え直す発想だったり、遠くへ行かなくても近所を歩くだけで視点が変わるという話だったり。どれも大げさな理論じゃなくて、日常の延長にある小さな転換ばかりなんですが、読んでいると「自分も同じこと、できるかもしれない」と思えてくるんです。 個人的に刺さったのは、移動中のあの強制的な暇さを、むしろ「ぼーっとする贅沢な時間」として受け取っていいんだ、というところ。家ではなかなかできない読書に没頭したり、景色を眺めるだけの時間を肯定してくれるのが救われます。忘れてしまう旅にも価値がある、というゆるい姿勢も、肩に入っていた力が抜ける感覚がありました。 移動の時間がしんどい人や、最近ずっと気持ちが詰まり気味の人には、するっと効くと思います。自分の暮らしのリズムをほんの少しずらしたいときに、ちょうどいい一冊です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第7章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの18%が集中しています。
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