
稲盛和夫の実践アメーバ経営 全社員が自ら採算をつくる (日本経済新聞出版)
稲盛和夫 and 京セラコミュニケーションシステム
日経BP / 2017-09-01
この本について
仕事をしていると、「うちの部署って、そもそも何を基準に頑張ればいいんだろう」とか、「自分の働きが会社の結果にどうつながっているのかよくわからない」という感覚がふと出てきませんか。数字には向き合わなきゃいけないのに、会社全体の採算や方針はどこか遠いまま…そんな距離感にモヤモヤしている人、多いと思います。 この本が面白いのは、経営の仕組みを理解させようというより、「全員が自分の仕事を自分の言葉で説明できる状態」をつくることにこだわっているところです。アメーバという小さな単位で採算を見える化する話も、数字を押しつけるためではなく、社員全員が“自分の仕事の意味”に近づけるようにするための工夫として描かれている。経営情報をガラス張りにするという発想も、信頼されていないとできないことで、読むと「情報を隠すから人は当事者意識を持てないのかもしれない」と気づかされます。 さらに響いたのは、理念を共有しないと利害調整すら難しくなる、という指摘。きれいごとではなく、日々の議論や判断がバラバラにならないための“最低限の前提”として理念を置いているところに、現場で迷ってきた自分には現実味がありました。 「チームを任されているのに、どう巻き込めばいいかわからない」と感じている人には特に刺さると思います。
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