
EA ハーバード流こころのマネジメント――予測不能の人生を 思い通りに生きる方法
スーザン・デイビッド and 須川綾子
この本について
最近、「なんでこんなに振り回されるんだろう」と思うことが増えていませんか。仕事での評価に敏感になったり、ストレスだと思っていたものが実は疲労や不満だったり、つい自分を責める思考に入り込んでしまったり。僕自身も、気づけば同じ壁に何度もぶつかっていることがあります。 この本がよかったのは、そういう“つい反応してしまう自分”を矯正しようとしないところです。むしろ、不安や怒りの正体をもう少し細かく見ていくと、状況がまったく違って見える瞬間がある。たとえば、批判を必要以上に重く受け取ってしまうのは、相手の言葉ではなく、自分の中にある古い物語が働いているだけかもしれない。そしてその物語は、更新してもいいものなんだと気づかせてくれます。 もう一つ大きかったのは、「感情は通り過ぎる」という考え方。無理に押し込めるほど強くなるし、放してみると主体性が戻ってくる。行動を選べる感覚が少しずつ戻ってくるのは、この本ならではの実感でした。仕事や人間関係での“とらわれ方”を一段外から見られるようになるのも大きいです。 自分の感情に飲まれがちな人、あるいは「頑張っているのに前に進めていない気がする」という人には、とくに刺さると思います。気合いや根性ではどうにもならない部分を、静かにほどいてくれる一冊でした。
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