
怠惰の美徳 (中公文庫)
梅崎春生 and 荻原魚雷
中央公論新社 / 2018-02
この本について
仕事が立て込んでくると急に動けなくなったり、昔と同じやり方がもう自分に合っていない気がするのに、惰性で続けてしまったり。頭では分かっているのに、気持ちだけが昔の自分に取り残されている…そんな感覚、けっこうあるんじゃないでしょうか。僕もそのひとりです。 『怠惰の美徳』は、そんな「変わりつつある自分」と折り合いをつける時に、妙にすっと入ってくる一冊でした。才能がどうこう以前に、まず“ほんものかどうか”というところに自覚を置く視点。昔の価値観と無理に仲良くし続ける不自然さを指摘して、「今の自分で立ち直していい」と言ってくれる感じ。そして、怠け癖すらも“仕事が自分を怠けさせる”という逆転した見方で捉え直すところが、妙にリアルで救われます。滝のように、忙しそうに見えて実はぼんやりしている状態を肯定する例えも、肩の力が抜けます。 結局のところ、立派になろうと気張るよりも、俗っぽい自分や情けない部分をちゃんと含めて受け入れるところからしか、前に進めないんだろうなと感じました。何かを始めるために「いったん全部手放してみる」という姿勢も、現実的で、でもどこか温かいです。 昔の自分と今の自分の間でうまく立ち回れなくなってきた人に、特に刺さると思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第4章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの33%が集中しています。
読書の順序
この本に似ている本
すべて見る arrow_right_alt書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more
出版社による紹介
目次
BookNotion をお使いの方へ
この本の指標は、あなたの本棚でも見られます
このページで見ている読者数・精読度・完走率は、あなた自身の本にも表示できます。BookNotion をお使いなら、下のリンクを開くだけで自分のデータが出ます(ログイン操作は不要です)。
読んだ内容を、もう忘れない。
BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。
クレジットカード不要




